優秀教員表彰式

コロナ禍で主にオンライン授業を余儀なくされた昨年度の優秀教員表彰式が本日学長室で行われた。優秀教員というのは「授業改善のための学生アンケート」において、総合評価点4.8(満点5.0)以上を獲得した専任教員のことで、昨年度は4人の被表彰者が栄誉に輝いた。「読解・作文の技法」を担当する文学部歴史学科河西晃祐教授、「民俗学の諸問題Ⅱ」を担当する同金子祥之講師、「心理学」を担当する教養学部人間科学科東海林渉准教授、「基礎コンピュータ」を担当する同地域構想学科栁澤英明准教授であり、いずれも今回初の表彰である。残念ながら、東海林准教授は調査のために欠席であった。

(緊張した面持ちで表彰状を受け取る金子講師)

 

昨年度は、コロナ禍によりオンライン授業が開始され、授業運営の苦労は、授業を提供する教員の側にも授業を受講する学生の側にも大変なものがあった。そのような、オンラインという新しい手段を用いて、学生アンケートで高得点を獲得するには、相応の準備と見直しが必要であったはずである。特に近代日本政治史を専門とする河西教授には、昨年度の教員FD(ファカルティ・デベロップメント=教員による授業改善)の講師になってもらった。意外であったのは、民俗学を専門とする金子講師と地域防災学を専門とする栁澤准教授である。コロナ禍でなければ、金子講師は民具を求めてたとえば会津の桧枝岐に、栁澤准教授はたとえば被災地の閖上へと、学生と一緒に現地調査に従事しているはずの教員が、オンライン授業において高く評価された。

(表彰後の懇談。オンライン授業のポイントやフィールド調査の楽しさなど教えられることが多かった)

 

なにがそうさせているのか優秀教員の授業を実際に視聴してみたいものだが、学長として、引き続きコロナ禍にある今年度から、授業を大切にするという東北学院大学の姿勢をいっそう明確にするために、オンラインや対面のいかんにかかわらず、学生から高評価を得ている教員をより数多く顕彰し、教員や学生の努力に報いていくことにしている。

(右から、中沢正利点検評価担当副学長、金子講師、栁澤准教授、河西教授、そして私)