五橋新キャンパス工事の近況

大学は、緊急事態宣言のもとでオンラインにて後期の授業を開始した。しかし、ワクチン接種の効果もあってか、宮城県内の感染者は急激に減少したので、9月30日より一教室100名以下の授業、並びに、キリスト教関連の授業を対面とし、キャンパスには活気が戻ってきている。そのような中、佳境を迎えつつある五橋新キャンパスの工事現場を見学した。現況を説明すると、高層棟は、16階のうち13階まで、講義棟は、全体の3分1に当たる真ん中の部分、ホール棟は4階まで、そして研究棟は全ての鉄骨が組みあがっている。

(愛宕上杉通りと東二番丁通りの交点、地下鉄南北線五橋駅の真横にある高層棟。もう3階分積み上がる)

 

竣工が来年の9月末なので、工事も残すところあと1年。今後は壁面、内装とかなりの資材と労力が集中投下される。その壁面と内装の工程表でいっても、全体の2割の工事をすでに終え、残すはあと8割まで追い込んでいるという。現在、仙台の南方面から都心を眺望すると、大きなクレーンが3台も同時に稼働している大工事である。また東北新幹線の車窓からも日に日に立ち上がりつつある新キャンパスが自ずと目に入る。建物が高いので、キャンパスに足を踏み入れると圧迫感があるのではないか、大きな鉄骨で支えられているので室内は狭いように感じるのではないかと心配していたが、百聞は一見にしかず。そのような心配を払拭するぐらい、広くて、ゆとりのある都心型キャンパスが完成しつつある。

(ホール棟正面において説明を受ける。ここは、学生食堂の入り口にあたり、新キャンパスの中心にあたる。背後の建物は研究棟)

 

聖書には、「新しいぶどう酒は新しい革袋に入れるものだ」(マタイによる福音書9章17節)と記されている。これは、本来キリストを受け入れるなら、その人物も変わらなければならないということの譬えである。あと1年半に迫った新しいキャンパスの開学に向けて、大学はどう変わるのか、聖書の言葉は問いかけている。

(クレーンの向こう側にある講義棟。この高さのまま両翼を広げると鉄骨が完成する。この建物から昼休みにはホール棟の学生食堂へと多くの学生が移動する日は近い)