東北学院大学卒業式
東北学院大学卒業式が仙台市体育館(カメイアリーナ仙台)において3月24日に挙行された。といっても、ご覧の通り、ガランとした大きな体育館のステージに大学執行部が並び、フロアには大学院・大学の卒業生の代表がほんの僅かに陣取る異例の風景となった。
(今年度の卒業生は学部2451名、大学院52名)
大学は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止ために、仙台市体育館での卒業式を2回に分け、保護者の入場はお断りして、卒業生だけの出席で卒業式を挙行する予定であった。ところが、3月18日、コロナウイルス感染症患者の急増により、宮城県・仙台市の共同「緊急事態宣言」の発出を受けて、急遽、代表者の出席のみによる卒業式を2回おこなった。
(他の学生の卒業証書は、感染症拡大防止対策を施し、各キャンパスで授与された)
学長告辞は、このHPの「学長の部屋」のコメント集に掲載される全文をお読みいただきたい。実業家であり、慈善事業家である渋沢栄一が東北学院にとっても「大恩人」であり、シュネーダー第2代院長が渋沢のことを「『めいめい自分のことだけではなく、他人のことにも注意を払いなさい』(ピリピ2:4)」という聖書の精神に合致する人物であると評した点から、現在の混迷した時代や社会に求められる人物像について言及したものである。
(大学院工学研究科電気工学専攻博士号取得者、安部拓馬君への学位記授与。私の隣は土井正晶研究科長)
つい先日も大きな地震がここ宮城・仙台で起こったが、東日本大震災からの10年間、被災地やその周辺で思春期や青年期を過ごし、COVID-19により最後の一年はキャンパスライフや就職活動において困難を極めた経験をもつ東北学院大学の卒業生が、本学で修めた教養や専門を活かして、『めいめい自分のことだけではなく、他人のことにも注意を払いなさい』という言葉を実践する人物としてこの困難な時代を精一杯幸せに生きていってほしい。
(卒業生総代経営学部経営学科玉山茉奈さんによる答辞。2回目の卒業生総代は文学部総合人文学科熊坂滋人君)