新キャンパスの工事現場見学

今年の一般入試・共通テスト志願者は、コロナ禍のなか地方大学有利との下馬評があったが、ふたを開けてみるとそうでもなく、少子化の影響で多くの大学は軒並み前年割れである。その中で、東北学院は、昨年比微増と健闘し、学長としてはそっと胸を撫でおろしている次第である。

(ガラスや壁面の色を確認するための未来の建物の一角。地下鉄五橋駅愛宕側出口のすぐそばにある)

 

さて、入試2日目の今日は、法人役員と一緒に五橋新キャンパスの工事現場を見学してきた。通常、歩道から覗こうにも安全のために堅く閉されているが、旧市立病院の解体が終了し、土台工事がある程度進展した段階で建材や窓ガラスの色確認のためにも関係者に公開された。

(これが、高層棟の土台。オレンジのクレーンの向こうに研究棟の土台が作られている)

 

工事現場に一歩足を踏み入れた印象は、一言で言って「広い」というのが正直なところである。東京では、都心のキャンパスは、狭いのが当たり前であるが、仙台の都心では、こんなにも広く作れるのか、とただただ驚嘆するばかりである。なにせ、奥行きが深い。たとえ高層の校舎建築が並んだとしても、学生たちは伸び伸びと、至便な場所でのキャンパスライフをエンジョイできるであろう。

(キャンパス中央のTGリング広場の地面。多くの学生の憩いと交わりの場所となり、カフェのパラソルを並べる予定)

 

地盤は堅固であったとの説明を受けた。夏までに、近所のビルやマンション同様10階ぐらいまでの高さになり、秋から冬にかけては、学都仙台に相応しい、新キャンパス独自の雄姿を市民の目に晒すであろう。「新しい酒は、新しい革袋に」。2年余に迫った開学にむけて、「新しい酒」にあたる教育・研究の整備も急がなければならない。

(工事現場の標語。味読に値する)