旭ケ岡寄宿舎のクリスマス

先週の土曜日は、ボランティア・シンポジウムに出席後、多賀城市の工学部キャンパスに接している旭ケ岡寄宿舎のクリスマス礼拝と祝会に参加した。東北学院大学は、他にも、泉キャンパスに男子寮と女子寮を備えており、いずれも教育寮として、「建学の精神」を伝えるために、舎監、副舎監、管理人を配置して、学生寮の運営にあたっている。

昨年は、泉キャンパスの男子寮のクリスマス礼拝と祝会に参加したが、寮生がスーツ姿でクリスマス礼拝に出席し、クリスマスを祝う姿は、やはり東北学院の伝統と寮生の世話にあたる関係者の日ごろの教育の賜物と感じた次第である。

(礼拝 キャンドルサービス)

旭ケ岡寄宿舎は、院生を含めて工学部生のための寮であり、男子20数名のアットホームな雰囲気あふれる寮である。それでもCOVID-19の今年は、2人一部屋のところを1人一部屋に転換し、クラスターが発生しないように最大限の配慮をしてきた。クリスマスは旭ケ岡寮の恒例行事として、周到に準備され、学生たちの献金は、福祉施設やNPOに送られる。感染症を「正しく恐れ」、時間を縮小し、ご馳走やプレゼント交換も早め早めに進行した。それでも、これまで個室でバラバラに生活していた寮生にとっては、寮生の絆を感じる嬉しくて、楽しい交わりの時間であった。

(説教する舎監の長島慎二准教授。20年以上も旭ケ岡の舎監を務めてきた)

ゼミ旅行やクラブ合宿など、本来ならば、寝食をともにすることによって人間的成長を促し、青春を謳歌できるような学校行事が開催できない状況が続いている。この小規模な旭ケ岡寮の学生たちに、イエス・キリストの誕生を通じて、光が闇夜を照らすような時間が訪れた、そのようなほのぼのとした夜だった。

(プレゼント交換では、ゲストとして、犬のぬいぐるみを頂いた。隣は千葉学生部長。周りは変装した寮生たち)

 

きよしこのよる み子の笑みに、

めぐみのみ代の あしたのひかり

かがやけり、ほおがらかに。(教団讃美歌109番、3節)