2回目の教員FD研修会

教員FD(ファカルティ・デヴェロップメント)については、このブログで9月に取りあげたが、東北学院大学は今日、本年度2回目の教員FD研修会をオンラインで開催した。

10月末から11月初旬に実施された「遠隔授業の受講状況に関する学生調査」によれば、前期よりも授業が「改善している」と回答した学生が71.8%であり、教員はオンライン授業に慣れてきたのか、創意工夫を凝らしているのか、授業が学生に好感度をもって受け止められているのは何よりである。しかし、裏を返せば、まだ28.2%の学生が満足していないということであり、教員FD(組織的な授業改善の取り組み)を継続しなければ、「よい授業」とは言えないからである。

もちろん、学生から指摘される問題点は、課題が多いとか、教員と学生、学生同士のコミュニケーションが不足しているというものであるが、今日は、学生からの評価の高かった3名の教員に発表してもらい、「よい授業」とは何か、ともに研修する機会をもった。

全く顔を合わせていない新入生に対して、学生の理解状況に配慮しながら、シラバス(授業計画)を3度も変更した。当事者性、物語性、応答性を重視しながら、動画を挟んで、抽象的な概念をかみ砕いて理解してもらうことを心掛けた。事前にオンデマンドで動画を配信し、授業当日にzoom(同時会議方式)で解説した、等々。対面授業以上に、何とかして学生たちに分かりやすく教えようとする教員たちの周到な準備と創意工夫が伝わってくるような発表であった。

後期は、50名以下の授業、ゼミ、実験・実習に関しては対面授業を実施してきた。しかし、COVID-19の第三波の高まりに直面して、地域医療の崩壊を防ぎ、生命を守るためには、もう一方で、オンライン授業も遂行しなければならない。今日の教員FD研修会に参加して気づいたことは、対面授業以上に「よい授業」を、教員はオンライン上で確実にやろうとしていることである。