名誉教授称号授与式、昼食会

名誉教授称号授与式、昼食会

今年度は、16名の退職教授に本学名誉教授の称号を授与した。名誉教授の称号は、学内規程に従い、一定の勤務年数、教育・研究・学内行政における貢献を条件として、各学位部教授会が学長に推薦してきた教授にだけ授けられるいわば、退職教授の「質保証」である。

(称号記を渡辺昭一名誉教授に授ける。渡辺名誉教授とはイギリス帝国史研究会の仲間である。昼食会において、東北学院大学で西洋史学会(会員3千名)を開催した思い出話を披露してくれた)

 

しかしながら、名誉教授の名誉はあくまでも「名誉」であって、退職金が加算されるとか、年金が上積みされるとか、金銭上のご利益は一切ない。その代わり、研究室をもたないとはいえ、図書館等の学内施設の利用、大学インターネットの接続が毎年更新され、研究のための条件が確保される。また何よりも、退職後の職業欄に「無職」ではなく、「東北学院大学名誉教授」あるいは「大学名誉教授」と記載することが終身許されるくらいである。

(称号記を手に去る中沢正利名誉教授。先生は、工学部長、副学長として私を支えてくれた。3名の現副学長たちも中沢先生を見送る)

 

学問研究に終わりはない。名誉教授は、それぞれの学問分野の専門家として深い知識と、知識人や文化人として広い見識を備えている。人生百年時代、本学の定年は67歳であるから、まだまだ活躍できる。定年までの大学への貢献に感謝するとともに、これからの健康と長寿を祈念して、称号を授与し、昼食を共にしてお祝いした次第である。

(式終了後に開催された昼食会。推薦した学部長たちも出席して賑やかな昼食会となった)

 

私から贈った聖書の言葉は「若者は幻を見、老人は夢を見る」(使徒言行録2章17節)。老人が夢を見るとは、これまでの経験に基づき、神の救いに預かる希望とも言えるが、現世の称号に拘泥されることなく、神の救いに普通に預かる人間としての生き方を大切にしてほしい。