第72回全日本基督教関係大学柔道大会

第72回全日本基督教関係大学柔道大会

全国のキリスト教大学の柔道部の大会が宮城県武道館で開催された。主管校院長として開会祈祷を、大会長である主管校学長として挨拶をした。この大会は、第1回が1955年に開催され、本学柔道部が主管校(ホスト校)になるのは、11年ぶりのことである。

(閉会式に整列した参加各校の選手団。左から順に、青山学院大学、立教大学、関西学院大学、同志社大学、東北学院大学、明治学院大学、西南学院大学、上智大学)

 

今大会に参加した大学は、いずれも、幕末・明治・大正期に外国人宣教師や日本人協力者により設立された伝統校である。宣教師が伝えたスポーツということであれば、ベースボール(野球)やアメリカン・フットボールなどの競技の大会があっても不思議ではないが、なぜか武道である柔道と剣道(こちらは全日本基督教関係大学剣道大会として昨年第59回大会が開催)において、キリスト教大学同士の大会が開催されている。その理由としては、武道における「自他共栄」の精神の追求と、公正や正義や隣人愛などのキリスト教の精神とが重なる部分があるからではないだろうか。

(開会式において、挨拶をする。右は大会委員長の泉正樹本学柔道部長、左は実行委員長の小林明宏本学南六会長)

 

柔道は、日本において競技人口が減少し、大学柔道部においても存続が危ぶまれ、今大会に参加できない大学も出てきた。大会運営も工夫が施されており、5人制の団体戦のみならず、3人制の団体戦、男女個人戦、大学に入学してから柔道部の門を叩いた男子ビギナーズクラスの導入がなされている。キリスト教大学なのだから、女子柔道部員の強化や競技人口が増えている外国からの留学生の部員を増やして、より活性化を図ってもらいたい。柔道の技や精神を追い求めるとともに、ともにキリスト教による人格教育を建学の精神とする大学の柔道部員として、人間的成長にも努めてもらいたい。聖書には、「鉄は鉄で研がれ、人はその友人の人格で研がれる」(箴言27章17節)、「苦難は忍耐を、忍耐は練達を、練達は希望を生み出す」(ローマの信徒への手紙5章3~4節)などチーム作りや試合に役立つ言葉が多く記されている。