体育会サッカー部創部百周年記念祝賀会

体育会サッカー部創部百周年記念祝賀会

例年になく暑い夏が続いている。さて、本学の体育会は、1918(大正7)年創部の陸上競技部がその嚆矢である。当時は東北学院専門学校の時代であり、大正デモクラシーのカレッジ・スポーツ興隆の時代に、本学体育会は柔道部、剣道部(銃剣道部)、硬式野球部、そして1924年のサッカー部と創部が続いた。仙台国際ホテルに、元指導者、OB、スタッフ、現役、スポンサー企業が参集し、サッカー部の創部百周年記念祝賀会が盛大に挙行された。

(冒頭の挨拶。サッカー部の部長は、経済データサイエンス専攻を今年度開設した篠崎剛経済学研究科長、同副部長は櫻井卓教学改編推進室課長である)

 

昨年の全国高校サッカー選手権で東北学院高校のサッカー部がベスト16を果たしたことは記憶に新しい。だが、101年前に13名の部員からはじまった大学サッカー部の活躍もなかなかのものである。戦後直後の全国大学サッカー選手権で早稲田に敗れての準優勝を筆頭に、全国大学選手権出場23回を誇る名門である。近年では、体育に特化した東北地区のいくつかの大学の台頭によって伸び悩んでいるが、サッカー部は創部100周年を契機に再出発しようとしている。

(べガルダ仙台GM庄司春男氏(本学サッカー部OB)のトークショウ。聞き手は宮城テレビ伊藤拓アナ。庄司さんは、富士通サッカー部で活躍、富士通(川崎)フロンターレの強化部長として、中村憲剛、三苫薫など名選手を発掘した)

 

私も冒頭の挨拶で触れたが、第1に、昨年度から練習場が人工芝グランドに変わったこと。第2に、J2のプロチームベガルタ仙台と学校法人東北学院との間の包括連携協定締結により、今年度からベガルタから佐々木勇人ヘッドコーチを招聘できたこと。第3に、包括協定により大学サッカー部のグランドは、ベガルタ仙台の練習グランドに隣接し、プロチームから学ぶ環境が整ったことである。全国広しと言えども、ここまで恵まれた大学サッカー部はそうないのでないだろうか。

(現役部員代表挨拶、経済学部4年磯部翔君青森山田高校出身)

 

キリスト教による人格教育を建学の精神として掲げる本学のサッカー部だけあって、小学生サッカーフェスティバル開催などボランテイア活動に従事し、競技力のみならず人間力の教育にも注力している。またいくつかの地元企業とスポンサー契約をして、地域の大学としての貢献も忘れない。創部百年を契機に一層の躍進を期待している。