第76回対青山学院大学総合定期戦

第76回対青山学院大学総合定期戦

初夏とはいえ、少し冷え込んだ仙台の街に学生たちの掛け声がこだました。第76回対青山学院大学総合定期戦は、昨年の対北海学園大学総合定期戦同様、仙台市内での両校の応援団、吹奏楽団、チアリーダーのパレードからその幕を開けた。

(青山学院大学の校旗と応援団旗。硬式野球部と陸上部の駅伝で全国制覇を続けており、応援団リーダー部にも男女の部員が増えている)

 

パレードの後に、ラーハウザー記念東北学院礼拝堂で開催された開会式において、昨年度優勝の東北学院大学より優勝杯が返還され、大会委員長の私は挨拶の中で、以下のような言葉を伝えた。東京から来仙した青山学院大学の皆さんは、パレードで感じたような市民との距離感に注目してもらいたい。東京では、人の行き来が多いが、急ぎ足の街になってしまっており、仙台のように、市民の表情を感じ取ることはあまりないのではないだろうか。せっかく仙台に来たのだから、一番丁通商店街アーケードのパレードのように、市民との距離感があまりないところで、それぞれの市民に生活の表情があることを実感してほしい。他方、本学の学生たちには、昨年度青山学院大学に勝てたからといって、油断することなく、厳しく全力で戦ってもらいたいと伝えた。

(ラーハウザー記念東北学院礼拝堂で開催された開会式)

 

その後、挨拶した青山学院大学の稲積宏誠学長は、私の言葉をフォローするかのように、キリスト教大学の特徴であるが、その教育には「優しさと、厳しさ」の両方が含まれている。この定期戦でこの特徴を大いに経験してもらいたいとの話をされた。第76回を数える伝統の定期戦はたんに勝利を目指して、覇を競い合うのではなく、より幅の広い学びの場である。

(来年築百周年を迎える本館(登録有形文化財)前での両校記念撮影)

 

両校は、スキー、ゴルフ、自動車、硬式テニス(男女)、ヨット、ラグビー、ライフル射撃、洋弓で覇を競い合ったが、二日目の準硬式野球の結果を待たずして、青山学院大が優勝杯を奪還した。これで通算成績は、東北学院大学の28勝に対して、青山学院大学の46勝となった。