
2025年度大学入学式
仙台は久しぶりの晴天となった。桜の開花も宣言され、絶好の入学式日和である。大学入学式は、保護者同席のもと、カメイアリーナ仙台(仙台市体育館)を会場として、5千人以上が入場して、6年ぶりに一堂に会して挙行することができた。
(1階が新入生席、2階が保護者席。3,000名近くの新入生は、両脇の保護者席にまで及んだ)
今日晴れて東北学院大学の門を潜ったのは、大学院博士後期課程4名、同博士前期課程68 名、学部生2921名の合計2993名であり、特筆すべきは、学部生の手続者がこの数年多いこと、新設された大学院経済学研究科経済データサイエンス専攻(定員4名)に5人の一期生を迎えることができたことである。
(新入生を代表して宣誓をした経営学部経営学科布屋希恵果さん。私からは聖書と讃美歌を贈呈した)
これまで、コロナ禍の分散型入学式により1日に3、4回式辞を読んできたが、1回で済んだ今日の式辞において、創立139年を迎える東北学院の沿革と建学の精神、高校と大学の勉学方法の違い、そして、本学自慢の3つの最新の教育研究方法について説明した。すなわち、第一に、現代の「読み書きソロバン」といわれているAI、データサイエンスの授業を選択必修としていること。第二に、高校の「総合的な探究の時間」を受け継ぐために、アクティブ・ラーニングやPBL(課題解決型の授業)を受けられるように、課題探究演習という少人数型の教養ゼミナールを用意していること。第三に、学修者本位の環境を整えるために、TGフォリオというポートフォリオを学生一人びとりに提供していることである。
(入学式、氏家照彦会長挨拶による後援会入会式の後に、新入生を鼓舞激励する応援3者。応援団リーダー部・チアリーダーDAISYS・吹奏楽SWE)
ポスト・コロナの時代は、チャットGPTなどの登場によりAIが実用化され、確かな根拠に基づいて政策決定がなされるデータサイエンスの時代に入ったといっても過言ではない。課題解決のためには、学問的な知識や専門的な技術のみならず、AIやデータサイエンスの道具立てが必要なのである。今日受け入れた新入生の教育、今年度から開設された大学院経済データサイエンス専攻での教育研究、そして、そのような時代を迎えたからこそ、地域の大学が担わなければならないリスキリング、リカレントという社会人の学び直しを通じて、東北学院大学は、東北の課題を解決し、東北の未来に貢献できる大学でありたいと願うものである。