大学特別伝道礼拝とワーシップソング
東北学院大学では宗教部の行事として、各学期に一度、特別伝道礼拝を開催してきた。今秋は趣向を凝らし、世界の若者に人気のあるワーシップソングの作者であり、歌手でもある札幌カナンプレイズチャーチの長沢崇史牧師を講師としてお招きした。ワーシップソングとは、神を讃える歌という意味では讃美歌の一種だといえるが、若いクリスチャンがコンテンポラリーな楽曲で、シンプルに自分の心の内面を歌い上げるところにその特徴があり、伴奏楽器はオルガンやピアノではなく、ギターやキーボードなのである。
(土樋のラーハウザー記念東北学院礼拝堂で行われた特別伝道礼拝冒頭で講師の長沢崇史牧師を紹介する)
長沢牧師が作曲し、歌うワーシップソングはインターネットを通じて拡散され、多くの言語に翻訳されて世界40か国で歌われている。また、長沢牧師自身、音楽奉仕者の教育にも熱心であり、リバーワーシップスクールなるオンラインの学校の校長もされており、そこには10か国から生徒が集まっているという。今回の特別伝道礼拝のメッセージは、オルガンによる讃美歌と言葉によって学生たちに語りかける伝統的スタイルで行われたが、それでも音楽に敏感な学生たちのこと、五橋の押川記念ホールも翌日の土樋のラーハウザー記念東北学院礼拝堂も一杯になり、いつになく熱気に包まれた。
(五橋の押川記念ホールで開催されたスペシャルミュージックサービスで経営学科3年の梅村平太君や経営学科2年の松田永遠君とのトークを楽しむ長沢牧師)
言葉によるメッセージだけではもったいないということで、特別企画として、長沢牧師と本学のTGCF(東北学院クリスチャンフェローップ)の学生たちによるスペシャルミュージックサービスが夕刻、市民にも開放されて五橋の押川記念ホールで開催された。そこでは双方息の合ったワーシップソングが披露され、長沢牧師は、TGCFの学生たちとのトークにも気さくに応じていた。伝統的な教会音楽を重んじてきた東北学院138年の歴史の中で、新たなページを刻んだ特別伝道礼拝となった。
(スペシャルミュージックサービスの奉仕者、参加者一同による記念撮影)