留学生のピアサポーター:グローバルサポーターズ、レジデントアシスタント

留学生のピアサポーター:グローバルサポーターズ、レジデントアシスタント

仙台はいまだ蒸し暑さの毎日であるが、後期の授業開始に先んじて交換留学プログラム開講式がホーイ記念館1階のコラトリエ・コモンズで開催された。今学期は、韓国、中国、台湾、タイ、ドイツ、イギリスから18名の交換留学生を受け入れた。世界では、ロシア軍によるウクライナ侵攻、イスラエル軍によるガザ地区への攻撃が続き、戦争が継続しているが、こうして国境を越えて留学の機会が与えられ、学生が語学や異文化を直接学ぶことができるのは平和の恩恵そのものであり、世界の平和構築や経済発展のために必要不可欠なのである。

(開講式後の記念撮影。教職員、交換留学生、そして、学生ピアサポーターズ)

 

さて、円安のもとアニメや料理に代表される日本文化への憧れからか、日本留学を希望する学生は増大している。しかし、日本を出て海外で学ぼうとする学生はあまり増えない。それには、円安という経済的理由もあるだろうが、外国人と交わることに積極的でない日本人、東北人特有の文化的特性もあるだろう。本学では、国際交流部長である呉国紅工学部教授のリーダーシップのもとに、事務中心の組織に教育的機能を強化して、国際交流部をグローバル教育センターへと本年度から改組した。そのせいか、開講式において、留学生、教職員出席者の紹介の後に、新機軸として、留学生との日常的な交わりを目的としたグローバルサポーターズ、留学生寮に一緒に住むレジデントアシスタントの本学学生が紹介された。

(留学生のみならず、グローバルサポーターズ、レジデントアシスタントの本学学生も紹介された)

 

これまでも本学の国際交流事業に学生が参加する局面はあった。しかし、学生に然るべき役割を与えて国際交流を進めることは学生の成長を促すうえで大切であり、国際交流を活性化するために必要不可欠なのである。本学学生が国際交流に責任をもって主体的にかかわり、語学力とコミュニケーション能力を身につけ、今度は自分が海外の大学に出かけていく。そのような学生同士の切磋琢磨から、留学のアウトバウンドが数多く生まれてくることを期待している。