15名の教員を表彰ー2023年度教育功績等優秀教員表彰式
昨年度のベストプロフェッサーを表彰した。今回表彰した教員は15名。一昨年度の7名からの倍増である。東北学院大学は、入学した学生に授業やゼミ、実習を通じて、知的な好奇心を養い、学修能力を身につけてもらうことを目的としている。そのために貢献し、学生から高い評価を受けている教員に対しては、昨年度から枠を広げて各学科から候補者を選出し、基準を満たしている学科の候補者を表彰することになった。
2023年度のベストプロフェッサーで表彰式に参加した教員は次の通り(敬称略)。前列右から千田和弘(環境建設工学科)、バックレイ・フィリップ(英文学科)、中沢正利(副学長点検・評価担当・司会)、私、津上誠(言語文化学科)、佐久間政広(地域コミュニティ学科)、佐久間香子(政策デザイン学科)。後列右から、佐々木義卓(電気電子工学科)、玉井裕貴(法律学科)、金子祥之(歴史学科)、渡邊蘭子(総合人文学科)、齋藤渉(教養教育センター)、村上弘志(データサイエンス学科)、福野光輝(心理行動科学科)、佐々木郁子(国際教養学科)。
表彰式ののち、今年度入職2年目の新人教員から、今年度から名誉教授になったばかりのベテラン教員に至るまで、それぞれの授業の特色が紹介された。各学科からの選出だけあって、専門領域は多岐にわたる。とはいえ、総じていえることは、教員の意図する授業の目的と方法とが受講生である学生にもよく理解され、学生とのよきコミュニケーションがはかられているということである。私が初めて大学の教壇に立った40年以上も前には、「よき教師、かならずしもよき研究者にあらず」という言葉があった。しかし、私の見るところ、授業が面白い先生には、研究者としてもすぐれている人が多い。要するに、優秀な大学の教員は、自分の使命である研究と教育に一生懸命なのである。
(今年度入職2年目の新人渡邊蘭子講師(キリスト教学)を表彰する)
大学では現在「学修者本位の教育」「学修成果の可視化」「教育の質保証」という合言葉の下、評価基準を定め、データによってその成果を可視化する方向へと大きく舵がきられている。また授業は教員から学生への一方的な働きかけはなく、学生の理解度を計りながら、レベルを上げていくという双方向のコミュニケーションの場なのである。一人でも多くの教員にベストプロフェッサーになってもらい、本学の教育研究力の底あげに取り組んでいきたい。
(昨年度で退職した津上誠名誉教授(文化人類学)を表彰する)