社会人の学び直しプログラム修了式
卒業式シーズンである。名残雪の舞い散る26日に押川記念ホールにおいて、大学卒業式を3度に分けて挙行し、大学・大学院の卒業生(2501名の学士、58名の修士)が学位記を手にしてそれぞれの未来に向けて羽ばたいていった。その一方で、23日には、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)スキルアッププログラムの社会人修了生10名に対する履修証明書授与式をシュネーダー記念館未来の扉センターで開催した。
(本学の履修証明プログラムは、文部科学省の「職業実践力養成プログラム」(BP)の認定を受けており、その認定課程数は、2023年現在全国で426課程である)
現在、教育未来創造会議の提言により、少子高齢化のなかで社会人の学び直し(リスキリング・リカレント)が盛んに推奨されている。本学においても、2016年度以来、地域福祉のキーパーソンとなるコミュニティソーシャルワーカーのスキルアップを目的とした履修証明プログラムが毎年開講されており、地域福祉の基礎、地域福祉の実務、協働の実践技法の修得等について、147時間学んだ者に学長名による履修証明書が授与される。
(2024年度も4月より本プログラムが開講する。詳しくは、コミュニティソーシャルワーカー(CSW)スキルアッププログラム – 東北学院大学地域連携センター (tohoku-gakuin.ac.jp)をご覧いただきたい)
社会人の学び直しといっても、仕事を辞めないで学ぶリスキリングと、いったん仕事を辞めて学びに集中し、それから再就職するリカレントに分かれる。この履修証明プログラムは土曜日に開講されており、ウィークデーの仕事と両立するリスキリングである。受講者は、NPO等の福祉団体や社会福祉協議会に勤務しながら、地域において高齢者、こども、障がい者の見守りをしているソーシャルワーカーたちであり、大学での学び直しによって、仕事をさらにブラッシュアップしている。今年度でこの履修証明プログラムは70名をこえる修了生を輩出するので、修了生のネットワークたるや相当なものである。東北学院大学のスクールモットーLIFE LIGHT LOVEを心に秘め、地域福祉の実践的担い手として活躍してもらいたい。
(修了生との記念撮影。私の右隣が履修証明プログラムの立ち上げに尽力した阿部重樹法人常任理事、左隣が本プログラムの運営に当たる坂本泰伸地域連携センター長)