学長招待礼拝出席優秀学生懇談会
東北学院大学は、1886(明治19)年に設立された仙台神学校に淵源するキリスト教大学である。キリスト教大学とは、キリスト教に基づく人格教育という「建学の精神」を土台に様々な専門分野の教育研究が行われる大学、すなわち、知育のみならず徳育も重視する大学のことである。具体的には、大学のキャンパスで礼拝が行われ、キリスト教の授業があり、キリスト教の精神を体現する課外活動が活発な大学のことである。
(学生たちとの記念撮影。私の右隣が原田宗教部長、左隣が藤野雄大大学宗教主任。右端が佐藤由子次期宗教センターチャプレン)
日本には、プロテスタント系の大学が56校、カトリック系の大学が20校存在するが、本学は、おそらく全国のキリスト教大学の中でも、その礼拝出席者の人数において一番か、二番を競う大学であり、コロナ禍の前年の2019年度は、延べ8万人、コロナが収束しつつある本年度は延べ2万4千人の学生が礼拝に出席している。本日は、礼拝上位出席者のうち、5名の学生と昼食を共にして、懇談の時をもつことができた。5名のうち、3名は系列校の東北学院榴ケ岡高校を昨年卒業し、いずれもデータサイエンス学科の1年生、1名は同じく1年生で法律学科、残りの1名は3年生で英文学科の学生である。この3年生は昨年度に引き続き、出席優秀学生である。
(仙台南町通りに建っていた東北学院神学部と図書館。棟がなければ、東京都港区白金台に現存する明治学院記念館と瓜二つである)
今日は、原田浩司大学宗教部長らと、キャンパスライフ、礼拝出席の意味、将来の夢について話しあった。礼拝に出席し、パイプオルガンの演奏に合わせて讃美歌を歌い、心開かれる説教に出会うことによって、自分を内省する静寂の時が与えられ、目標をしっかり保つことができ、心豊かな学生生活を送ることができるとのことであった。旧約聖書には「若き日に、あなたの造り主を心に刻め」(コヘレトの言葉12章1節)という言葉ある。東北学院の建学の精神を継承する学生たちの前途に上よりの祝福がありますように。