伊勢路に東北学院大学の襷

伊勢路に東北学院大学の襷

陸上競技部の男子が11月5日(日)に開催される第55回全日本大学駅伝対校選手権大会に出場する。なんと13回大会ぶりの快挙である。大学駅伝は、大学スポーツ界の中でも人気のある競技であるが、箱根駅伝がテレビの正月番組として人気を博しているせいで、有望な選手が著しく関東の大学に集中している。その集中を少しでも是正しようと、先日立川で開催された第100回箱根駅伝の予選会は、記念大会として特別に全国の大学に門戸が開かれ、本選の出場校枠も広げられたが、関東の大学の強さを改めて証明する結果となった。

(五橋キャンパス押川記念ホール1階友愛ショップに展示された新しいブランドマーク入りの幟(のぼり)。外部から見えるように展示されいるので、文字は反転している)

 

関東の大学の選手の7割が地方の出身者であるという。駅伝ランナーの関東への一局集中は弊害が大きい。4年間とはいえ、同年齢の有望な選手を一局に集積することは、生涯スポーツとして長距離ランナーの育成の機会を奪うことにならないだろうか。長距離ランナーの育成は、中学・高校・大学・社会人を通じて育成すべきであり、文字通り息の長い取り組みである。凝縮された4年間での短縮成長は期待できるかも知れないが、個々の選手によって最盛期が異なる長距離ランナー特有の成長の可能性という観点から見ると、選手が地方という生活基盤と切り離されることの代償も大きい。仮に関東一局集中を地方に分散させるならば、有望選手が生活基盤から切り離されずに済むし、学生やコーチの生活費などコスト面からも有益であると考えられ、郷土愛やスポーツを通じた地方の活性化にもつながる。硬式野球という人気のある学生スポーツが関東のみならず地方においても活性化し、広い裾野と分厚い選手層を形成しているだけに、この問題の解決は、大学スポーツ界の更なる発展を約束するように思われる。

(友愛ショップの商品棚。「友愛」は、「ユニバ―シティ・アイデンティティ」、「YOU &  I」の語呂合わとも解釈できる。10月16日に開店したばかりである。ネクタイ、スカーフなど東北学院のブランドマーク入りの公認グッズが買える。聖書やキリスト教の書物や学院のカードも買えるが、売れ筋は、LIFE  LIGHT  LOVEドリップ・コーヒー)

 

ともあれ、本学の選手たちは、地区選考会を勝ち抜き、本大会に出場する。東北学院大学という大学名のみならず、東北地区代表という誇りを胸に、伊勢路を駆け抜けてほしい。私も微力ながら応援に駆け付けるつもりだ。なお大会は、テレビ朝日系列で、7:45から生中継される。