新キャンパスの大学祭:五橋祭

新キャンパスの大学祭:五橋祭

生憎の小雨日和となったが、東北学院大学は今日9日のスポーツの日に第1回目の五橋祭、21日、22日の土日に伝統の六軒丁祭を開催する。新しいキャンパスの大学祭とはいかなるものか、私も五橋祭に参加してみた。今回、大学祭実行委員会が掲げたテーマはChronicleであり、それには「年代記」とか「編年史」という意味がある。今年度の大学祭が、これまでそれぞれのキャンパスで開催されていた工学部祭や泉祭が統合され、五橋祭という新たな歴史の一ページを刻んだ大学祭であるという意味においての「クロニクル」なのであろう。

(コンクリート工学を専門とする武田三弘教授の研究室の案内。武田教授は就職キャリア支援部長でもある)

 

五橋祭に対する私の願いは、これまで通り、工学部祭の伝統である各研究室の展示や紹介を重んじた大学祭であること。他方で、五橋地区の新キャンパスは、「地域との共創」「市民に開かれたキャンパス」というコンセプトを掲げているのだから、地域住民参加型の大学祭であってほしいということであった。出店において、教授と学生が一緒になってタコ焼きを焼いていた研究室もあったが、私の願い通り、研究棟では、工学部の研究室の展示や紹介がなされていた。また近隣の荒町商店街、連坊通商店街、むにゃむにゃ通り商店街からも、「わが街マルシェ」ということで、21の商店が五橋祭に出店してくださった。

(出店してくださった商店主の方に挨拶。おいしい商品が並んでいる)

 

 

五橋新キャンパスの高層棟であるシュネーダー記念館1階には、「未来の扉」という地域連携センターを設置して、キャンパス・コンセプトに実効性をもたせようとしている。今回の五橋祭を契機に、ガウン(大学)とタウン(地域)がどのように手を携えていくのか。「クロニクル」は始まったばかりである。

(楽天の3位決定戦が雨で流れたために、大学祭にも大勢の人が押し寄せた、実行委員会は後片付けにも余念がない)