第67回東北学院大学教職員修養会

第67回東北学院大学教職員修養会

全国的に酷暑の夏である。この暑さの中、第67回の教職員修養会が宮城蔵王の遠刈田温泉にあるアクティブリゾーツ宮城蔵王において1泊2日の日程で開催された。この行事は、夏季休暇中に仙台都心にある土樋・五橋のアーバンキャンパスの喧騒からしばし逃れ、本院の建学の精神に思いをはせ、日ごろの教育研究に対する心の糧として共有していこうとの趣旨である。2019年以来4年ぶりの対面開催となった今回の修養会は、学校法人関東学院の学院長をしている松田和憲先生をお迎えして、新人の教職員、大学宗教主任、大学役職者、法人役員、そして第1日目だけであるが、建学の精神を同じくする各設置校の幼稚園、中高、榴ケ岡高校の園長、校長、宗教主任など延べ90名が参加した。

(修養会の会場に行く途中、松田和憲先生と青根洋館に立ち寄る。青根洋館は、東北学院と仙台教会(現在の仙台東一番丁教会)の宣教師のために建てられ、1959年に青根温泉に移築された。現在は、川崎町の観光案内所と、青根温泉で自殺を図り、名曲『影を慕いて』の着想を得た古賀政男所縁の品々が展示されている)

 

講師の松田先生は宮城県生まれで、東北学院中高を卒業し、東北学院大学文学部総合人文学科の前身である文学部キリスト教学科の出身である。先生のご専門は宣教学や実践神学であるが、学院長という立場から関東学院のキリスト教教育の現状と課題を語り、また東北学院の卒業生ということで、ご自身の人間形成に役立ったLIFE LIGHT LOVEという東北学院のスクールモットーについてもお話しくださった。それに、東北学院理事で仙台東一番丁教会牧師の瀬谷寛先生、榴ケ岡高校宗教主任の西間木順先生、大学宗教部長で法人宗教センター主任の原田浩司先生の発題が加わり、今年度から学院のブランドマークに刻まれているスクールモットーについて議論を深めることができた。4年ぶりの対面開催であり、また東北学院大学に対する教職員の思いも篤いものがあり、キャンパスでは日常業務に追われている教職員にとっては有意義なコミュニケーションと意見交換の場となった。開会礼拝を担当し、折角のリゾート地においても、学長として2つの会議を主宰せざるを得なかった私にとっては、嬉しい悲鳴であるが、文字通り、過酷な夏であった。