祝 芥川賞受賞

祝 芥川賞受賞

本学文学部英文学科卒業生である佐藤厚志さんが第168回芥川賞を受賞しました。心よりお祝い申し上げます。

(雑誌『新潮』2022年12月号に掲載された受賞作「荒地の家族」)

 

受賞作『荒地の家族』は、東日本大震災発災12年目を迎え、人びとの記憶が次第に風化しつつあるときに、被災後の人間の苦しみや生き様を描くことにより、読者の魂に再び共感を呼び起こし、あの震災の記憶を人びとの心に永遠に刻み付けたという点において、文学の力をいかんなく発揮した作品であります。

(仙台では、東北や震災をテーマとした仙台短編文学賞が設けられており、佐藤厚志さんは、第3回の同賞において、「境界の円居」という作品で大賞に輝いている)

 

今回の受賞は、本学にとっても大きな喜びと励ましであります。佐藤厚志さんのご活躍を祈るとともに、東北学院大学は今後とも、東北地方における学問・文化・科学振興の大きな拠点として、その役割を果たしていく所存であります。

(東北学院大学は、震災をテーマとし、多様な研究分野にまたがる総合雑誌『震災学』を刊行し続けている。『震災学』15号には、佐藤厚志さんの短編「鳥の海」が掲載されている)