技術力で世界の頂きに
世界的なロボットコンテストであるWROの宮城地区予選大会(高校生部門)が土樋キャンパスホーイ記念館で開催された。この大会は、高校生が組み立てたロボットを用いて、プログラムにより自動制御する技術を競い合うもので、ロボットを通じて機械工学の機器に電子工学分野の部品を搭載したメカトロニクス、通信、コンピュータの技術を修得することが目的である。宮城地区予選大会は、学校法人東北学院、株式会社桂設計が主催者である。
(開会式に参加した高校生たちを激励する。経済と技術について話したので、文理融合型の知識も身に付けてほしい)
私は主催者代表として、現在の円安は、日本の経済力の衰退を示しており、その原因はバブル崩壊後、日本が世界を動かすような技術革新を産み出せないことにあるが、決して悲観はしていないと話した。高校生がこの大会を通じて創造性と問題解決力を身に付けることは、自ずと科学技術やものづくりへの関心を高めることになり、技術力が高まれば円安を梃子に「技術立国」は再び甦る可能性がある。
(東北学院榴ケ岡高校チーム。同校OBで、本学工学部情報基盤工学科志子田有光教授の顔も見える)
参加校は、2010年に世界大会に出場した経験のある東北学院榴ケ岡高校を含む6校。結果は、仙台市立仙台青陵中等教育学校と仙台市立工業高等学校の2校が全国大会に出場でき、ドイツで開催される世界大会を目指すことになった。宮城地区から世界の頂きに立ってもらいたい。