教育功績等優秀教員表彰式
昨年度のベスト・プロフェッサーの表彰式が行われた。6名の教員が選ばれ、本日は出席した3名の教員に私から表彰状と副賞を手渡した。どの教授がいい先生であるのか、悪い先生であるのか一概に決めることはできない。受講学生それぞれに評価が異なるからである。学生がよく口にするように、成績評価が甘い先生がいい先生(ホトケ)であり、辛い先生が悪い先生(オニ)であるということはもちろん言えない。
(宗教音楽研究所中川郁太郎特任准教授への表彰状の読み上げ。中川准教授は、教会音楽の専門家で、ご自身声楽家でもあり、本学聖歌隊の指導に当たってくれている。実技科目を遠隔で行う際の苦労は並大抵のものでなかったという)
本学では、「授業改善のための学生アンケート」による学生の評価のみならず、教員による業務・活動報告書、シラバス(授業計画)を総合的に勘案して、教育功績等優秀教員を選んでいる。不思議なことに、教室の規模(履修者の人数)と学生による授業評価の間には相関関係があるようで、大規模教室を担当する教員に対する学生の評価は総じて低い。高等教育はマスプロ教育であってはならず、少人数のゼミナール、実習・実験がいかに大切な教育・研究の場であるかを学生のアンケート結果自身が物語っている。
(前列真ん中は文学部ロング・クリストファー教授、異文化間コミュニケーションの授業は人気の的である。右は、文学部村野井仁教授、総務担当副学長であり、英語教育法の権威として、自ら範を垂れることになった。後列右は、中沢正利点検・評価担当副学長)
学長としては、出来るだけ大規模教室の授業を減らし、教員が学生アンケートの結果を受け止め、授業改善へと結びつけることが大切であると実感できるように、教育功績等優秀教員の枠を学部学科ごとに設け、ベスト・プロフェッサーの人数を増やしていこうと考えている。