「コロナ禍における新規学卒採用支援等の要望書」の手交

「コロナ禍における新規学卒採用支援等の要望書」の手交

仙台学長会議発「コロナ禍における新規学卒採用支援等の要望書」の手交に忙しい毎日を過ごしている。この要望書の手交はコロナ禍の3年間続いており、県内の経済5団体の代表者、宮城県知事、仙台市長、宮城労働局長に手渡している。

(宮城県商工会議所連合会鎌田宏会長への手交。6大学学長との記念撮影)

 

実は、丁度3年前、新型コロナウイルス感染症が急速に拡大し、感染による経済活動の停滞が予測され、学生たちの面接がwebに切り替わる様を見て、バブル崩壊後の就職氷河期や、リーマンショックを経験し、学生たちの苦労を痛感してきた身としては、このままでは、企業による求人の手控えがまた起こり、非正規の新卒社員が多くなることを懸念して、仙台学長会議に働きかけ、要望書の手交を実現したのが始まりである。

(仙台市郡和子市長への手交。10大学学長との記念撮影)

 

昨年から仙台学長会議の代表校を務め、今年は、手交の場に仙台学長会議傘下の学長たちにも立ち会ってもらい、参加校の一致した要望であることをアッピールしていただいている。具体的な要望としては、①戦争により世界経済の悪化が予想されるが、採用に関しては、正確な情報を迅速に出してもらいたい②web面接だけではなく対面での面接も取り入れ、広範な視点から採用活動をしてもらいたい③一人の学生も取り残されることなく就職できるように求人期間を延長してもらいたい④大学の授業もコロナ禍で過重なものとなっているので、休日も利用した採用活動をしてもらいたいである。

(在仙マスコミ各社からぶら下がり取材を受ける)

 

要望書を受け取るリーダーの返答は総じて好意的であり、採用を途切れることなく行うことによって、地域経済の安定を図り、地元大学からの採用を確保することによって内的成長を志向していきたいという意思を感じる。もちろん、経済というのは冷厳なもので、採用を左右する力をもつのであるが、地域社会に働きかけて、学生たちの成長や幸福の追求を促していくことも学長の責務なのではないだろうか。