園児来学

園児来学

今日は、東北学院幼稚園の可愛い園児たちの大学訪問の日である。多賀城市の工学部キャンパスに隣接したところに東北学院幼稚園がある。そこから、年長組の園児30名が幼稚園バスに40分ほど乗って訪ねてくれた。オープンキャンパスで高校生や保護者の大学訪問は日常化しているが、小さな園児たちの来学は珍しい。

(普段は私の方が多賀城の幼稚園に行くが、園児たちが今日来ると思うと気持ちがワクワクするのはなぜだろう)

 

東北学院幼稚園(島内久美子園長)は、特別伝道訪問の一環として、花の日礼拝を守っている。それは、たくさんの方々に支えられて園児が育っていることの感謝の気持ちを表すために、お花を届ける活動をしている。今年は、お花の届け先に土樋のキャンパスで仕事をしている理事長と院長が選ばれたという次第である。

(園児たちとの会話は、恥ずかしくて目を伏せる以外は、お互い目を合わせておこなわれる。信頼という絆は教育の、いや人間のコミュニケーション全般の基本である)

 

園児にとって視覚に映る世界は、大人のサイズ感とは異なり、かなり大きく感じられているはずである。多賀城の園庭という小世界から抜け出して、土樋キャンパスを訪問した園児たちにとって、大学の大きな建築群はどのように目に映ったのだろうか。今日はラーハウザー記念東北学院礼拝堂でパイプオルガンの大音響も聴いたので、この日の経験は特別に記憶に残るはずである。

(文学部総合人文学科椎名雄一郎教授からパイプオルガンの音色が披露される。私は低音を感知することができたが、高音の感知に関しては、園児たちの耳の方がはるかに優れていた)

 

園児たちから花束と似顔絵をプレゼントされた。花束には、新約聖書テサロニケの信徒への手紙1第5章18節「どんなことにも感謝しなさい。(これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることです)」という文言のカードが挿入されていた。キャンパスにやってきた「小さな天使たち」からプレゼントされたこの聖書の言葉を大切に、自らの言動を自戒すると同時に、東北学院の伝統として、聖書の言葉が大切にされるキリスト教教育を守り育てていきたいものである。