第73回対青山学院大学総合定期戦

5月28日、29日と青山学院大学をホスト校として第73回総合定期戦が3年ぶりに開催された。新型コロナ感染症に注意して日程を短縮し、競技種目を削減しての実施である。私が4年前に東北学院大学に着任した年に仙台で第70回の定期戦が開催されて以来である。開催は、当時の1年生が現在の4年生に進級しているので、定期戦を肌身で経験した学生が卒業する寸前の決断であった。

(青山学院大学ガウチャー記念礼拝堂に両校応援団旗が揚げられる。左手は、青山学院大学学生生活部長馬場修二氏)

 

キリスト教による人格教育という建学の精神を同じくする両校は、戦前からスポーツにおいて交流を重ねており、戦後の1950年から仙台と東京で交互に第70回まで総合定期戦を継続してきた。2011年の東日本大震災の折も、被災した東北学院に対して、青山学院はボランテイアと義援金を送ってくれ、開催を9月に先送りして何とか繋いできたが、今般のCOVID-19 により2年間の中止を余儀なくされたのである。

(開会式での挨拶。右手は青山学院大学阪本浩学長と井上直子体育会長)

 

それでも、長年に亘る両校の友情の絆は固く結ばれており、おそるおそる再開した定期戦も、蓋を開けてみれば、2年間対外試合が制限されてきたせいか、学生たちのファイトとファイトが激突し、見ごたえのある試合が多かった。まだまだ予断は許されないが、何事も制限されてきた学生たちにとっては良い経験になったであろう。

(青山学院記念体育館で開催されたレスリングの試合。この写真は攻めているが結果は2対1で東北学院の負け)

 

総合成績は、この2日間の少ない実施種目の結果であるが、6対4で青山学院の優勝であった。これで3大会連続で東北学院が負けており、通算成績は東北学院の27勝対青山学院の44勝となった。コロナ禍の中であるが、体育会活動を奨励し、巻き返しを諮っていかなければという思いを抱いて帰仙した。

(試合開始前にエールの交換をして、一致団結する男子ソフトテニス部。青山学院大学緑が丘グランドにて)