北国の春の到来

桜の開花宣言が出され、杜の都仙台においてもようやく春爛漫の日々が到来するようになった。今日の日曜日は初夏を思わせる陽気で23度まで気温が上昇、午後は待ちかねたかのように、大年寺山にある仙台市野草園に足を延ばし、散策を楽しんだ。

(一見桜のようなゲンカイツツジ。花は淡紅紫色で、皿状に広く開く)

 

それにしても今冬の寒さは厳しかった。寒さの上に、3月16日には福島県沖を震源地として震度6強に見舞われ、その後も余震が続き、3月から4月にかけての卒業式と入学式は、新型コロナウイルス感染症対策のみならず、地震にも警戒しながら、会場を変え、回数を増やして対応してきた。それゆえに、陽春の訪れは、この上なく嬉しい。

(水辺には水芭蕉の群生が。葉は花の後に出る)

 

仙台市野草園は、東北地方において見られる植物、草本500種・木本370種が大年寺山の西側の斜面を利用して植えられている。園内には散歩コースが張り巡らされ、入園者は折々の草花を堪能することができる自然観察公園である。

(「春の妖精」カタクリの花。球根から片栗粉が作られるとは想像できない)

 

私の問題関心は社会科学や歴史学へと変ったが、そういえば、高校時代は生物クラブの部員として、雪解けの季節になると、胴乱を下げて植物採集のために山に分け入ったことを久しぶりに思い出した。北国の春の到来は格別である。