放送会のインタビュー
後期授業も残すところあと2日。今日は、補講日ということで、人影がまばらなキャンパスであったが、長い歴史を持つ学内サークルのひとつ放送会(GBC)の学生たちからインタビューを受けた。内容は、この2年間の大学のコロナ対応に関することで、放送会が担当している「お昼の定時放送」で流すとのことである。しかしながら、コロナ禍の現在、「お昼の定時放送」は流されていない。学生たちも再開を心待ちにしている。じつは、インタビューを受けた後、私の方がコロナ禍の学生生活を知りたくて、あれやこれやとインタビューをする形になった。インタビューイーがインタビュアーになったのである。
放送会の4人は、3年生2名と1年生2名である。コロナ禍以前の学生生活を知っている3年生と、知らない1年生の間には、例えば、泊まり込みで開催される全学的な伝統行事である新入生オリエンテーションキャンプ(オリキャン)について、まるで認識が異なっていた。現状だと、この春もオリキャンは開催できないから、ホスピタリティに富んだ東北学院大学の伝統は危機に瀕しているともいえる。
では、伝統は途絶えるかといえば、断じてそうとはいえない。サークル活動は、後輩が先輩の経験を分かちあう絶好の機会である。確かにコロナ禍が3年続くと厳しい。でも、キャンパスに流れる地下水脈のような学生たちのサークル活動に期待したい。そう考えれば、この3年間は、伝統が新たなものに生まれ変わるチャンスでもあるのだ。
「見張りの者よ、今は夜の何どきか 見張りの者よ、夜の何どきなのか」(旧約聖書『イザヤ書21章11節』)