オリエンテーション・リーダー

今日はラーハウザー記念礼拝堂において、オリエンテーション・リーダー感謝状贈呈式、新入生オリエンテーション・リーダー委嘱状交付式、課外活動功労者表彰状授与式が行われた。

オリエンテーション・リーダーとは、毎年入学式の直後に新入生全員を対象として、仙台近郊のホテルや旅館で宿泊を伴いながら、グループ形成や履修ガイダンスを行う学生のピア・サポート・チームのことである。キリスト教による人格教育を「建学の精神」とするキリスト教大学においては、人格教育を重視する立場から、1960年代にはどこの大学においても、新入生のグループ形成や宿泊行事が実施されていたが、キリスト教大学の大衆化、世俗化、大学紛争により、多くの大学においては、そのような行事自体が実施されなくなってきている。しかし、ここ東北学院大学では60年以上に亘って、オリエンテーション・キャンプが継ぎ目なく実施され、それを支えるオリエンテーション・リーダーが毎年組織されてきた。

(卒業するオリエンテーション・リーダーたちには、在学中の経験を活かして、実社会では人々の心をつなぐ仕事をしてもらいたいと願っている)

 

今年度は、コロナ禍のために伝統のこの行事を、後期の授業開始前に、しかも宿泊どころか、オンラインで実施せざるを得なかった。私は、オリエンテーション・リーダーの学生たちを、「先輩から東北学院大学の襷(タスキ)を受け取り、後輩につなぐ駅伝の走者」に譬えるのだが、今年度もよくぞ襷をつないでくれたと感謝している。礼拝堂では、体育会、文化団体連合会の課外活動功労者への感謝状授与式が行われたが、最後に、応援団リーダーの学生たちがフェイスシールド着用の上、校歌を歌ってくれた。出席者は広い礼拝堂に久々に響き渡った校歌に力を与えられたはずである。

(力強く校歌を歌う応援団リーダー部の学生たち)

 

午後からは、学生部主催の学生懸賞論文表彰状授与式があり、18件の応募作品から選ばれた2件の佳作に対して、表彰状を授与した。学生たちと直に接することのできた一日であった。

(受賞作品は、オンライン授業によるコミュニケーション不足を指摘し、その解決策として、LMS、アバターの利用を提言している)