第8回アジア未来会議の本学開催
五橋キャンパスを会場にアジア各国から350名の参加者が結集し、第8回アジア未来会議が開幕した。アジア未来会議とは、渥美国際交流財団が主催する国際会議である。同財団は、1993年に鹿島建設名誉会長であった渥美健夫氏の遺志によって設立され、博士号を取得するために日本の大学院で学ぶ留学生に対して、1年間経済的支援をすることにより、学位の取得を支えている。その支援を受けて博士号を取得し、母国の大学の教壇に立った者とその教え子たちが、アジアの主要都市において2年毎に、シンポジウム・研究発表により、相互理解を重ねているのがアジア未来会議である。私は2年前、学長ブログに記したが、タイ・バンコク市のチュラーロンコーン大学で開催された第7回会議に出席し、仙台市の東北学院大学において開催される第8回会議への参加を呼び掛けたが、こうして開会式に各国から多くの参加者を得て、感無量である。
(開会式の歓迎の挨拶後の記念撮影。左は、渥美直紀渥美国際交流財団理事長、右は、郡和子仙台市長。市長は本学の卒業生でもある)
第8回アジア未来会議のテーマは、「Space and Distance(空間と距離)」であり、著名な建築家で、東京大学名誉教授・多摩美術大学学長の内藤廣先生が基調講演をした。内藤先生は海の博物館、牧野富太郎記念館などを設計され、東日本大震災以降15年間で250回も東北の被災地を訪れ、高田松原津波復興祈念公園 国営追悼・祈念施設も手掛けている。大学の学長という立場から、美術大学を産業革命期の炭鉱夫が入坑するときに手にしていたカナリアに譬え、時代の空気を読むか弱き存在であるが、大切な徴(しるし)であると述べて、新しい産業革命ともいうべきAI 時代の大学や学生の役割に対する期待を表明していた。AIと人間の関係を捉えるうえで、距離と空間という視点から貴重な講演であった。
(基調講演をする多摩美術大学内藤学長)
2日間、五橋キャンパスにおいてシンポジウムや研究発表があり、3日目には岩手、福島、山形へ向けての震災遺構見学やスタディツアーが開催される。またこの国際会議には、4年前に開学した本学国際学部が深くコミットしており、渡部友子学部長、実行委員長の松谷基和教授の尽力、そしてこの国際大会のスタッフ役を経験して3月に卒業する第一期生の協力に感謝したい。
(ウェルカム・パーティのアトラクションには、伊達武将隊が駆け付けてくれ、人気を博していた)


