東北学院大学心理相談室開室

東北学院大学心理相談室開室

東北学院大学における心理学研究の歴史は長い。泉キャンパスに教養学部があった頃から人間科学科の中に心理学の研究室が置かれていた。教養学部という手前、臨床よりは理論や隣接諸領域との研究に秀でており、それでも、教員たちは学内の学生相談室の相談員を担っていた。転機は、2023年のキャンパスの都心移転とともに訪れた。

(相談室は2室あり、専任のカウンセラー2人が常駐している。仙台の都心にありながらも、静謐な建物の3階にあり、落ち着いて対話することができる環境である)

 

心理学が、都市型社会において心の緊張を強いられる市民にとって必須の学問として広がり、また企業や病院において臨床を担う公認心理師制度が国家資格として整ったことから、本学は、人間科学部という新学部の中に、心理行動科学科という学科名で学生を募集し、公認心理師を養成することを意図したからである。そして、新学部の1年生が4年生となった本年6月に「未来の公認心理師」を育てる心理相談室を開設した。

(相談所の連絡先。「叩きなさい。そうすれば開かれる」マタイによる福音書第7章第7節)

 

心理相談室は、土樋キャンパス7号館3階に所在し、月曜日から金曜日まで学外の市民に開かれている。初回は本学の専任教員が担当するが、その後は専任カウンセラーが相談に応じる。公認心理師を目指している本学大学院生も実習生として相談業務に参加することもある。プライバシーは遵守され、一人ひとりのこころに丁寧に向き合ってくれるから安心だ。もちろん、ストレス、不安、対人関係の悩みを持つ人だけではなく、自分の人生について、これまでのこと、これからのことを考えていく現在地として利用することも歓迎である。要するに、もっと人生を豊かにしたいという人に役立つ相談室なのである。

(箱庭づくりのフィギュアがたくさん用意されている。フィギュアを並べることで、利用者とカウンセラーの間で時間が共有され、互いのアイスブレークになるという)

 

東北学院は、「キリスト教による人格教育」を建学の精神として掲げ、LIFE LIGHT LOVEをクールモットーとしている大学である。LIFE、命とは、生命のみならず個人の尊厳の尊重、LIGHT、光とは研究や学問による社会貢献、そしてLOVE、愛とは互いに愛し合う隣人愛のことである。心理学の知見を、地域の支えにする相談室でありたい。