9月卒業式

9月卒業式が昨日、土樋キャンパスのラーハウザー記念礼拝堂において挙行された。今回、オンライン授業での単位認定の結果、目出度く学士号を手にして卒業するのは41名である。

ウイズ・コロナの中での卒業式である。広い礼拝堂で感染症防止の観点から、校歌、賛美歌は、一番だけをパイプオルガンで奏でるだけで、声を出して歌うことはしなかった。学部長立会いのもと、卒業証書を各学部の卒業生代表に授与するのだが、卒業式にはいつも、学院大学の卒業生として、スクールモットーであるLIFE LIGHT LOVEを誇りに生きてほしいとの期待を込めて、手渡している。

告辞の全文は、「学長の部屋」のコメント集に掲載されるので、そちらの方を読んでもらいたいが、建学の精神である「個人の尊厳」の大切さに中心に述べた。動物から感染するウイルスは、人間を宿主(しゅくしゅ)とするが、宿主が死んでしまうとウイルスも死ぬので、ウイルスの方がむしろ弱毒化して宿主を生きながらえさせる。この生物学上の特性に着目して、ウイルスに新しい宿主を提供しないこと、すなわち、感染症の拡大防止に懸命に務めること、これが結果的に、「個人の尊厳」を大切にすることになり、ウイズ・コロナの時代の希望にもつながるという内容である。

卒業した41名の健康と活躍を祈る次第である。