ウクライナからの難民留学生
今日から大学は、300人までの授業についても対面授業を拡大し、キャンパスには学生が増えつつある。そんな中、本学が今年度から立ちあげた難民留学生制度を利用して、戦禍に見舞われているウクライナから2名の研究生が東北学院大学にやってきた。留学生の名前は、グヌトヴァ・ダリナさんとリアソタ・エヴァさん。現地の大学で日本語を学んで卒業し、日本文学、日本文化をさらに学ぶために、東北学院大学を選び、先ずは研究生として本学での学びを開始した。本日は、泉キャンパスにおいて、2人が先ず学長に対してお礼を言いたいということで私を尋ねてくれ、それから国際交流部の歓迎レセプションが開催された。
(ウクライナからの2人の留学生との記念撮影。私の左が村野井仁副学長、伊藤寿隆総務部長、右が呉国紅国際交流部長)
難民留学生制度とは、たとえば今回のウクライナのように自国で学ぶことが困難で、なおかつ日本国政府が難民もしくは避難民として入国を許可した場合、様々な恩典を受けながら、学位を取得するまで東北学院大学の学部や大学院において学びが継続でき、4名まで受け入れることが出来るというものである。
(歓迎レセプションの最後に、本学聖歌隊がドイツの詩文の一節から生まれたHab’ ein Lied auf den Lippen『くちびるに歌を』という合唱曲を日本語とドイツ語を交えながら披露してくれた)
東北学院大学は、キリスト教による人格教育を「建学の精神」として、LIFE LIGHT LOVEをスクールモットーとする大学である。LIFE すなわち、戦争とは真逆の価値観であるが、命の大切さ、個人の尊厳を。LIGHT すなわち、暗い時代を照らす光として、学業や部活の成果を通して社会貢献を。LOVE すなわち、国籍や人種や民族を超えて互いに愛し合い、助け合う精神を。ウクライナにおける戦禍の早期終息を祈るとともに、自由で、平和で、安全な環境のもとで、そして宮城県、仙台市において、大いに学んで友人を作り、その成果を祖国の復興に役立ててくれることを願っている。
(他の国からの留学生を含め、歓迎レセプションの参加者一同による記念撮影)